堺 橋

夜の流れ(1960年 東宝)

板前の五十嵐(三橋達也)と言い争った美也子(司葉子)が1人淋しく渡った橋がここになる。

▲右の大きな丸い屋根が築地本願寺(画像①)
▲右の大きな丸い屋根が築地本願寺(画像①)
▲画像①とほぼ同位置だが、見ると悲しくなってくる。(画像②)
▲画像①とほぼ同位置だが、見ると悲しくなってくる。(画像②)
▲美也子の淋しげな表情が美しすぎる・・・・・(画像③)
▲美也子の淋しげな表情が美しすぎる・・・・・(画像③)

〔解説〕

ヒントは画像①の築地本願寺である。でも屋根の見え方はどの方向だろうか?北西(正面)では無いことはすぐにわかるが、そうなると南西か北東。南西方向には築地場外市場や晴海通りがあるので、この風景はまず無いだろう。残るは北東方向になる。

橋の親柱のプレート、とても見難いが○橋と二文字であることが確認できたので、昭和43年の住宅地図にて堺橋であると特定した。

 

尚、映画公開から25年後の1985年に撮影されたこの場所が『ぼくの近代建築コレクション』様のブログより見ることができる。橋や袂の民家(画像③中央) も健在、撮影当時の雰囲気がぷんぷん臭う貴重な史料である。是非ご覧頂きたい。

 

   ぼくの近代建築コレクション 『堺橋際の洋館』のページへ>>>

 

〔このシーンの出演者〕

 ・司葉子

 

〔ロケ地情報〕

名称:堺橋

住所:東京都中央区築地7丁目2辺り

交通:東京メトロ日比谷線築地駅下車徒歩5分