道玄坂交番付近
サラリーマン出世太閤記 課長一番槍 (1959年 東宝)
日本自動車宣伝係長の木下(小林桂樹)と出入り業者(丘寵児)は、度々会社に因縁をつけに来るゴロツキ新聞社、万一タイムズの場所を探す為ここへ来た。ここへ来れば見つかるってわけではないんだが・・・・・
〔解説〕
今回のヒントは殆ど画像②にある。まず①の路面電車。上が緑系で下がクリーム系のツートンカラーだ。早速都電で調べてみたら同色のツートンはあったが、上下が逆だった。次に③の電柱にある「質 楠本」の看板。このお店は渋谷駅の西口の方にある。
では渋谷駅近辺に絞ると、①の路面電車は必然的に玉電になる。
じゃあ渋谷のどこ? 渋谷駅を出た玉電は専用線を走り、道玄坂上交番前交差点から一般道路上を走り246へと出て行く。画像②を見ると、玉電の走る道路幅はそれほど広く無く、道路は右より左のが高く傾斜になっている。また周囲の建物から渋谷駅から程近いと考えられる。
そうなると道玄坂上交番前交差点から道玄坂上交差点までの約200mの間と考えられる。
では交番前交差点付近をストリートビューで見てみる。
画像②と画像⑤を比べてみる。
②と⑤が非常に良く似ているのがわかる。色も同じ黒だ。
④の白い照明のような物が並んでいるのは渋谷三業地への入口である。いわゆる円山町の花街だ。ここも②⑤から2軒隣にある。
また道路が左に高く傾斜のなっているのがわかる。
では昭和38年のGooMAP空撮でこの辺りを見てみる。
②と⑤の黒いビルが⑦、④と⑥の三業地入口が⑧になる。2人が立っていたのは⑨の位置になる。玉電は薄赤い部分を走っていた。もしこのシーンに玉電が映っていなかったら、この場所は特定できなかっただろう。
尚、下のGooglemapを拡大していただくと②の黒いビル「BRACK」という名称になっている。是非ご確認を!
〔このシーンの出演者〕
・小林桂樹 ・丘寵児
〔ロケ地情報〕
名称:道玄坂上交番前交差点より南東に少し入った辺り
住所:東京都渋谷区道玄坂1-18-5
交通:京王井の頭線神泉駅下車 徒歩5分